皆さんこんにちは!
兵庫県豊岡市を拠点に
・特定非営利活動法人銀ちゃんの家
つどい場(多世代交流サロン)
・小規模多機能型居宅介護 銀ちゃんの家
・居宅介護支援事業所
・小規模多機能型居宅介護 銀ちゃんの家サテライト
・じぃ&ばぁ(宅配弁当、食堂)
を行っている、特定非営利活動法人銀ちゃんの家、更新担当の明日です。
第6回:認知症ケアに強い施設を選ぶには?注目すべき体制と取り組み
■ はじめに
介護施設を検討する際に、多くのご家族が特に不安を感じやすいのが、認知症への対応です。
年齢を重ねる中で、もの忘れが増えてきた、同じ話を何度も繰り返すようになった、時間や場所が分かりにくくなってきた、感情の起伏が大きくなった、といった変化が見られると、ご本人だけでなくご家族の負担や不安も大きくなっていきます。
そして施設探しを始めたときに、こんなお悩みを持たれる方は少なくありません。
認知症があっても安心して暮らせる施設を選びたい
どの施設も「対応できます」と書いてあるけれど、何が違うのか分からない
スタッフがきちんと理解してくれる施設を探したい
落ち着いて過ごせる環境があるか知りたい
認知症が進行した場合にも対応してもらえるのか不安
認知症のある方にとって、施設選びはとても重要です。
なぜなら、認知症ケアでは単に「介助ができる」だけでは不十分で、ご本人の不安や混乱を減らし、その人らしい生活を支える関わり方や環境づくりが大切になるからです。
たとえば、同じように介護サービスを提供していても、
・声かけの仕方
・日中の過ごし方
・職員の理解度
・生活リズムへの配慮
・ご家族との連携
・問題行動とされがちな場面への対応方法
によって、ご本人の落ち着き方や生活の質は大きく変わります。
認知症ケアに強い施設とは、単に「受け入れ可能な施設」ではなく、認知症のある方が安心して暮らせるように、体制や考え方が整っている施設です。
その違いを見極めることが、入居後の安心につながります。
今回は、
「認知症ケアに強い施設を選ぶには?注目すべき体制と取り組み」
というテーマで、施設選びの際に確認したいポイントを分かりやすくご紹介します。認知症のあるご家族の施設探しで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
■ そもそも「認知症ケアに強い施設」とは何か
介護施設の案内を見ると、「認知症の方もご相談ください」「認知症対応可」といった表記を目にすることがあります。
もちろん、受け入れが可能であることは大切ですが、それだけで「認知症ケアに強い施設」とは言い切れません。
では、認知症ケアに強い施設とはどのような施設なのでしょうか。
それは一言で言えば、認知症の症状だけを見るのではなく、その方の生活や気持ち、背景まで理解しようとする姿勢がある施設です。
認知症のある方は、記憶力の低下や見当識障害、理解力の変化などによって、日常の中で多くの不安や戸惑いを抱えています。
周囲から見ると「困った行動」に見えることも、ご本人にとっては理由のある行動である場合が少なくありません。
たとえば、
・何度も帰りたいと言う
・同じことを何度も尋ねる
・落ち着かず歩き回る
・入浴や食事を嫌がる
・怒りっぽくなる
・介護を拒否する
こうした場面でも、認知症ケアに強い施設は「問題を抑え込む」のではなく、なぜその行動が起きているのかを考え、その方に合った対応をしようとする傾向があります。
つまり、認知症ケアに強い施設を見るときは、設備の豪華さやパンフレットの印象だけではなく、
・職員が認知症をどう理解しているか
・日々どのように関わっているか
・ご本人の尊厳を大切にしているか
・症状の進行にも対応できる体制があるか
といった部分を見ることがとても大切です。
■ 認知症ケアでは「環境」がとても重要
認知症のある方にとって、生活環境は心身の安定に大きく影響します。
そのため、施設選びでは「介護サービスの内容」だけでなく、どんな環境で毎日を過ごすのかを見ることが重要です。
1. 落ち着いて過ごせる雰囲気があるか
認知症のある方は、刺激が強すぎる環境や慌ただしい空気の中で、不安や混乱が強くなることがあります。
そのため、施設の見学時には、全体の雰囲気をよく感じ取ることが大切です。
たとえば、
・騒がしすぎないか
・職員の声かけがきつくないか
・急かされるような空気がないか
・落ち着いて座って過ごせる空間があるか
・入居者が穏やかに過ごしているか
といった点は、認知症ケアの質を知るヒントになります。
2. 分かりやすい生活空間になっているか
認知症のある方は、場所の認識や動線の理解が難しくなることがあります。
そのため、施設のつくりが分かりにくいと、不安や迷いが増えてしまうことがあります。
たとえば、
・トイレや食堂の場所が分かりやすいか
・廊下や共有スペースが見通しよく整理されているか
・居室が本人にとって識別しやすい工夫があるか
・危険な場所に不用意に入り込まない配慮があるか
こうした環境面の工夫は、ご本人の安心感に直結します。
3. 自宅に近い生活感があるか
認知症ケアでは、施設らしさが強すぎる環境よりも、できるだけ自然な生活感のある環境の方が落ち着きやすい場合があります。
とくに少人数で家庭的な雰囲気を重視している施設では、ご本人がなじみやすいこともあります。
■ 注目したいポイント① 職員が認知症をきちんと理解しているか
認知症ケアの質を左右する最も大きな要素のひとつが、職員の理解と関わり方です。
施設を選ぶときには、「認知症の方を受け入れているか」だけでなく、「どのように対応しているか」を確認することが重要です。
1. 行動だけで判断していないか
認知症のある方の行動は、表面だけを見ると「困った行動」と捉えられてしまうことがあります。
しかし、その背景には不安、痛み、寂しさ、理解不足、生活リズムの乱れなど、さまざまな理由が隠れていることがあります。
認知症ケアに強い施設では、たとえば徘徊のように見える行動に対しても、
・何か探しているのか
・落ち着かない理由があるのか
・退屈や不安を感じていないか
・身体的な不快感がないか
といった視点で見ようとします。
2. 声かけが尊重的か
見学時には、職員が入居者にどのように話しかけているかをよく見てみましょう。
・命令口調になっていないか
・子ども扱いするような話し方ではないか
・急かすような言い方をしていないか
・目線を合わせて話しているか
・否定から入っていないか
認知症のある方は、言葉の内容だけでなく、表情や口調、雰囲気にも敏感です。
丁寧で安心感のある声かけができている施設は、日常のケアも落ち着いていることが多いです。
3. 個別性を大切にしているか
認知症の症状は、人によって現れ方が違います。
同じ診断名でも、不安の強さ、生活歴、好き嫌い、落ち着く過ごし方はまったく異なります。
そのため、認知症ケアに強い施設では、「認知症だからこう対応する」ではなく、その人に合った関わり方を考えようとします。
この視点があるかどうかは、とても大切な見極めポイントです。
■ 注目したいポイント② 認知症ケアのための体制が整っているか
認知症ケアは、個人の優しさだけで成り立つものではありません。
継続して質の高いケアを行うためには、施設全体の体制づくりが必要です。
1. 職員配置や見守り体制
認知症のある方は、急に不安定になったり、転倒リスクが高まったり、見守りが必要な場面が増えることがあります。
そのため、職員体制が十分かどうかは重要な確認ポイントです。
たとえば、
・日中の職員数は十分か
・夜間の見守りはどうなっているか
・急変時にすぐ対応できるか
・認知症の方が多いフロアで無理のない配置になっているか
などを確認しましょう。
2. 情報共有がしっかり行われているか
認知症ケアでは、ご本人の様子の変化を職員間で共有することがとても大切です。
昨日は落ち着いていたのに今日は不安が強い、食事量が減っている、夜眠れていないなど、小さな変化が重要なサインになることがあります。
そのため、
・申し送りがしっかり行われているか
・ケアの方針が統一されているか
・職員によって対応が大きく違わないか
といった点も大切です。
3. 研修や学びの機会があるか
認知症ケアは、経験だけでなく学び続けることも必要です。
施設として認知症ケアの研修や勉強会を行っているか、外部研修への参加を進めているかも、ひとつの判断材料になります。
■ 注目したいポイント③ 日中の過ごし方に工夫があるか
認知症のある方にとって、日中の過ごし方は心の安定に大きく関わります。
ただ座って時間を過ごすだけでは、退屈や不安が強くなり、落ち着かなさや不穏につながることがあります。
1. 役割や楽しみがあるか
認知症があっても、「何もできない」というわけではありません。
むしろ、自分にできることや役割があることで、安心感や自信につながることがあります。
たとえば、
・簡単な家事の手伝い
・洗濯物たたみ
・テーブル拭き
・園芸や工作
・歌や体操
・昔の話を共有する時間
など、その方の力を活かせる活動がある施設は、日々の過ごし方に配慮している可能性が高いです。
2. 無理に一律の活動をさせていないか
全員に同じレクリエーションを強く勧めるだけでは、かえって疲れたり居心地の悪さを感じたりする方もいます。
認知症ケアに強い施設では、その日の体調や気分、その方の性格に応じて過ごし方を柔軟に考えていることが多いです。
3. 生活リズムが整えられているか
昼夜逆転や不眠は、認知症のある方にとって大きな悩みのひとつです。
日中に適度な活動があり、食事や休憩の流れが安定している施設は、生活リズムが整いやすくなります。
■ 注目したいポイント④ 医療との連携があるか
認知症のある方は、認知症そのものだけでなく、身体疾患や体調変化への対応も重要です。
また、症状が進行すると医療的な支援が必要になることもあります。
そのため、施設選びでは医療連携の体制も確認しておきたいポイントです。
1. 体調変化に気づける体制があるか
認知症のある方は、自分の不調をうまく言葉にできないことがあります。
そのため、食欲低下、表情の変化、落ち着かなさ、眠れなさなどから異変に気づけるかが大切です。
2. 協力医療機関や看護体制
施設に看護師がいるか、医師との連携はどうなっているか、受診支援はあるかも確認しましょう。
認知症の進行だけでなく、感染症、脱水、転倒後の対応など、医療との連携は安心感につながります。
3. 薬に頼りすぎない姿勢があるか
認知症の症状に対して、すぐに薬だけで抑えようとするのではなく、まず生活環境や関わり方を見直そうとする施設は、認知症ケアへの理解が深いことがあります。
もちろん医療的管理は大切ですが、薬に頼りすぎないバランス感覚も重要です。
■ 注目したいポイント⑤ ご家族との連携を大切にしているか
認知症ケアでは、ご本人のこれまでの生活や性格、好きだったこと、苦手なことなどを知ることがとても大切です。
そうした情報を一番持っているのは、ご家族です。
1. 入居前の情報収集が丁寧か
認知症ケアに力を入れている施設は、入居前にご本人の生活歴や習慣を丁寧に確認しようとします。
たとえば、
・どんな仕事をしてきたか
・どんな暮らしをしていたか
・好きな食べ物や趣味は何か
・どんなときに不安が強くなるか
・どんな言葉かけで落ち着きやすいか
こうした情報は、個別ケアの大切な土台になります。
2. 入居後もご家族と連携しているか
施設によっては、入居したら家族とのやり取りが最小限になってしまうこともあります。
しかし、認知症ケアでは入居後もご家族との連携が重要です。
・状況の変化を共有してくれるか
・困りごとがあれば相談しやすいか
・面会時の様子を大切にしているか
・ご家族の不安に耳を傾けてくれるか
こうした姿勢がある施設は、安心して任せやすいでしょう。
■ 見学で確認したい具体的な質問
施設見学では、雰囲気を見るだけでなく、具体的に質問することも大切です。
認知症ケアに関しては、次のような質問が役立ちます。
・認知症のある方はどのくらい入居されていますか
・どのような認知症ケアに力を入れていますか
・落ち着かないときや不安が強いときは、どのように対応していますか
・職員向けの認知症研修はありますか
・夜間の見守り体制はどうなっていますか
・個別の生活歴や好みに合わせた対応はしていますか
・医療との連携はどうなっていますか
・症状が進行した場合にも継続して暮らせますか
・ご家族との情報共有はどのように行っていますか
質問に対して、具体的に答えてくれるかどうかも大切な判断材料です。
抽象的な説明ばかりではなく、実際の取り組みや考え方が伝わる施設は信頼しやすいでしょう。
■ こんな施設は安心材料になりやすい
認知症ケアに強い施設には、いくつか共通する傾向があります。
・入居者への声かけが穏やかで丁寧
・職員が忙しそうでも乱暴な対応をしていない
・入居者が落ち着いて過ごしている
・個々の状態に合わせた説明がある
・認知症の行動を一律に否定していない
・ご家族との連携を大切にしている
・生活の場としての雰囲気がある
・できることを奪わない支援をしている
反対に、「認知症の方も大丈夫です」と言いながら、具体的な説明が少ない場合は、もう少し慎重に見た方がよいかもしれません。
■ まとめ
認知症ケアに強い施設を選ぶためには、単に「受け入れ可能かどうか」だけで判断するのではなく、どのような体制と考え方でご本人を支えているかを見ることが大切です。
今回ご紹介したように、確認したいポイントはたくさんあります。
・落ち着いて過ごせる環境があるか
・職員が認知症を理解し、尊重した関わりをしているか
・見守りや情報共有の体制が整っているか
・日中の過ごし方に工夫があるか
・医療との連携があるか
・ご家族との連携を大切にしているか
認知症のある方にとって、施設はただ生活する場所ではなく、安心して自分らしく過ごせる大切な居場所です。
だからこそ、設備や費用だけではなく、日々の関わりや空気感まで含めて選ぶことがとても重要になります。
ご本人の不安を減らし、ご家族も安心して任せられる施設に出会うためには、見学時の観察や質問が大きな力になります。
認知症ケアに本当に力を入れている施設は、日常の中にその姿勢が表れています。
施設選びで迷ったときは、「ここでなら穏やかに暮らせそうか」「理解してもらえそうか」という視点を大切にしながら、じっくり比較していきましょう。
次回もお楽しみに!
弊社は兵庫県豊岡市を拠点に
・特定非営利活動法人銀ちゃんの家
つどい場(多世代交流サロン)
・小規模多機能型居宅介護 銀ちゃんの家
・居宅介護支援事業所
・小規模多機能型居宅介護 銀ちゃんの家サテライト
・じぃ&ばぁ(宅配弁当、食堂)
を行っております。
不明な点は多いかと思います。
特定非営利活動法人銀ちゃんの家は、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく
ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから!!
